POWDER TECH

用途開発

TOP 技術紹介 用途開発

鉄粉や電子写真用キャリアの開発を通して培ってきた要素技術である「造粒技術」「焼成技術」「樹脂被覆技術」等を生かし、他用途に対するニーズにも積極的に対応させていただきます。

開発品名 想定用途
①真球状ナノフェライト粉 磁性流体、フィラー、磁性インク、等

特殊な焼成方法によって得られる、ナノスケールの真球状超微粒ソフトフェライト粉の開発に成功しました。
超微粒フェライトは金属酸化物であるため、金属粉のナノ粒子に比べて酸化しにくく、化学的に安定であることも特徴のひとつと言えます。
このナノ超微粒フェライトは、水或いは溶剤へ容易に分散しますので、磁性インク、磁性流体等への利用が期待されています。
各種溶媒に分散した分散液タイプもあります。

①真球状ナノフェライト粉
②板状フェライト粉 電磁波シールド、顔料(ラメ)等

板状フェライトは配向性に優れており、電磁波シールド材用フィラーへの適用が期待されます。
周波数特性に応じたフェライト組成の選択や、厚さ・板径といった粉体特性について、お客様と共同で検討することが可能です。
板状フェライト粉は、組成が酸化物でありながら、粒子表面の平滑性の高さから、金属光沢を有していますので、顔料としてもご使用になれます。

②板状フェライト粉_1
②板状フェライト粉_2
③銀コートフェライト粉 電磁波シールド、導電材料、顔料等

金属粉よりも軽量で、金属粉に近い高導電性の磁性粉です。粒径、形状、フェライト組性はご用途に合わせて調節できます。白色系の磁性材料、顔料としてもご利用いただけます。

③銀コートフェライト粉_1
③銀コートフェライト粉_2
④フィラー用フェライト粉 磁性フィラー、ボンド磁石用フィラー、充填用フィラー、
電子部品・電子材料等

樹脂へのフィラー用途に、粒径1~100μmのフェライト粉をご提供いたします。
ソフトフェライト、ハードフェライトの2つのタイ プそれぞれ、不定形、真球状を取り揃えております。
用途に応じて、粒径、形状、表面性状、組成を調整致します。
シランカップリング剤による表面処理も対応可能です。

④フィラー用フェライト粉_1
④フィラー用フェライト粉_2
⑤高比表面積・小粒径フェライト粉 水処理、土壌改良、吸着材、フィルター等

平均粒径5㎛から30㎛の球状ソフトフェライト粉であり粒子表面に凹凸を持つことを特長としています。
粉体自体が持つ高い比表面積と、この凹凸により、多機能化、高性能化が期待できます。
水処理、土壌改良、吸着材、フィルター用等の用途へのご使用を想定しております。

⑤高比表面積・小粒径フェライト粉_1
⑤高比表面積・小粒径フェライト粉_2
⑥コアシェル形状フェライト粉 触媒担持体、低密度フィラー、吸着剤、フィルター等

球状フェライト粉において、粒子の外部構造と内部構造を独立に制御することは困難でしたが、外部にシェル構造、内部に多孔質構造を有する、新たな球状フェライト粒子を開発するに至りました。
この新しいフェライト粒子は、高い細孔容積と低い見掛密度を有しており、より高機能な磁性フィラーとしてご使用になれます。
また、内部の多孔質構造を活用することで、触媒担持体、或いは、吸着剤としての用途も考えられます。

⑥コアシェル形状フェライト粉_1
⑥コアシェル形状フェライト粉_2
⑦磁性複合材料(フェライト膜) 電磁波シールド、電子部品・電子材料等

常温衝撃固化現象を活用したエアロゾルデポジション法を利用し、バインダーレスで屈曲性の高い磁性複合材料を開発いたしました。
フェライト層の組成や厚さ、基材の種類や厚さの選択の幅が広く、基材の機能を損なうことなく磁性の付与が実現できます。
また、形状の自由度が高く、小型化が進む電子機器をはじめ、様々な用途への応用が期待されます。

⑦磁性複合材料(フェライト膜)_1
⑦磁性複合材料(フェライト膜)_2