生産技術
生産技術向上への取り組み
■高品質、大量生産、低コスト
高く安定した品質の製品を、大量に、低コストで生産するために、細やかな品質管理の元、徹底的なロスの排除をテーマに置いて取り組んでいます。
新設ラインの立ち上げや効率を上げる為の新規プロセスの施策立案・実施を行い、更なる生産性向上を目指しています。
■「環境」「安全」も生産技術から
都市化が進んだ住宅街の中で操業する機能粉素材のメーカーとして、地域社会との共存を前提に、脱炭素化や廃棄物削減といった地球環境に優しいモノづくりと安全で快適な職場作りを推進し、これらを実現するために必要な生産技術の向上に努めています。
スケールアップ
開発部門で設計された新製品の「スケールアップ」は、生産技術の重要なテーマです。
開発・設計部門と現場の橋渡し役として、量産設備における製造条件の検討を行ったり、お客様のご注文量(生産量)に合わせてスケールを使い分けるなど、柔軟な生産体制をご提案しています。
品質管理
品質管理への取り組み
ばらつきの少ない原材料と製造条件により、製品特性を安定化させ、ばらつきを最小限に抑えるため、きめ細やかな品質管理を推進しています。そのために、評価機器や分析機器の充実、オペレーターの知識・技能の向上、様々な品質管理手法の活用をはかっています。
評価・分析装置
評価や分析を精度よく実施するために、最適な装置を取り揃えています。機器分析装置につきましては、種々の機器をタイムリーに拡充して、お客様のご要望にお応えしております。
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電子顕微鏡(走査電子顕微鏡(SEM))
電子線を試料に当てて表面を観察する装置。焦点深度が深い像が得られるため三次元的な画像が観察可能。
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粒度分布測定装置
レーザー回折・散乱法による粒子径解析装置。0.02~2,000μmの分布が測定可能。
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イオンクロマトグラフ
液体クロマトグラフ法の1種で、液体試料中のイオン成分を検出する手法による装置。
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BET表面積(比表面積測定BET法)
粉体粒子表面に吸着占有面積の判った分子を液体窒素の温度で吸着させ、その量から試料の比表面積を求める装置。
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蛍光X線分析(XRF)
分析対象物にX線を照射した際の蛍光X線スペクトルによって、元素の含有量を解析する分析装置。
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ICP発光分析装置(高周波誘導結合プラズマ発光分析装置)
霧状にした溶液サンプルをアルゴンプラズマに導入することで元素固有のスペクトル(光の波長)を発光させ、これらのスペクトルから元素の存在 (定性)と、光の発光強度から元素の濃度(定量)を求める装置。
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XRD(X線回析法)
回折パターンから試料の結晶構造情報を得る装置。 結晶性物質の同定が可能で、結晶子サイズの評価 (数nm~100nm)が可能。
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細孔分布(水銀ポロシメーター)
材料に濡れにくい水銀を加圧し、試料に圧入する量から細孔分布を求める装置。数 nm~数千 μmの細孔分布を短時間に測定できる。