フェライト粒子の製造工程
以下の通り、大きく4つの工程に分けられます。
原料配合・前処理工程
フェライトの原料である金属酸化物や金属水酸化物等を混合し、ペレット化(仮造粒)した後、800~1000℃で一次焼成(仮焼成)を行うことで酸化物にします。得られた仮焼成物を水と混合し微粉砕(スラリー化)を行います。
造粒工程
前処理工程にて作製したスラリーより球状の粒子を作製する工程です。
一般的には、スプレードライヤーと言われる装置を用いて製造されます。
原料と水を混合したスラリーを分散させ、表面張力により球状化したものを熱風により乾燥させることで、球状粒子を得ることができます。
焼成工程
造粒工程で得られた球状粉子をフェライト化反応させるために高温で加熱する工程です。
電気炉内の酸素濃度を厳密に制御した雰囲気下で焼成を行います。
本工程はフェライト粉製造における最も重要な工程であり、酸素濃度、焼成温度及び時間によって、電気抵抗や磁気特性、粒子の表面性をコントロールします。
解砕工程
焼成した際に発生する粒子凝集をほぐす工程です。
分級装置によって粒度分布の調整も行います。